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ふと気づくとぼけーと過ごして、特に呟くという習慣がないのだが、あー読み返したいけど手放してもうたーの本が急に手元に集まりだして嬉しい。全部創元ですね、剣薔薇は未読だけど
“「あたしが何を書きたいかわかる? すべて引用でできた本。というか、不正確に書き写された引用でできた本」
「やり損ないの複製?」”
見つからんし、復刊されたら買い直すかーと思った矢先に見つかった。木村晴美さんによる装丁も好みなだけに嬉しい
文芸文庫のドストエフスキー・ユーモア小説集の表題だった作品だよね、長いこと読みたく思っていましたが、うむ、面白い!
皆川博子「アルカディアの夏」1973
実は原典としての作品を未読のままにしていた。
少女の母は家庭教師との情事にふけり、娘は静かに精神のアルカディアへと逃走する。少女は閉めきった部屋で二十日鼠を増やしコノハズクを育てる。その秘密もやがては大人の手で開かれるが、それを振り返りもせず少女は前へ進む。書きぶりは違えど、そのラストの向かう先において「黄色い壁紙」と並べたくもなる。
#云日一短編
A・M・バレイジ「スミー」宮尾洋史訳
英国大邸宅のかくれんぼ怪奇小説。かくれんぼの最中にひっそり誰か増えているという怪異は半ばで明かしていて、ぞっとする感じでもないのだが、古典的正調な語りが楽しい。実際にあった遊びか知らないが、かくれんぼの少しひねったルール(他のプレイヤーに行き逢ったら「スミー(鬼)?」と尋ねる。スミーだった場合は無言で佇み待機、次第に発見者が数珠繋ぎに増えていく。最後に見つけた者が負け、というもの)が面白く、むしろ遊戯小説としての魅力が強い。
#云日一短編