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鈴木志郎康『やわらかい闇の夢』
1970年代前半の作品を集めた詩集。
あとがきにもあるけど、エログロ要素は少し控えめ。極私的という言葉を作っただけあってかなり個人的な内容が多い。
マリさんとの生活、電車で乗り合わせた人達について思った事など。
アルカジイ&ボリス・ストルガツキー『ストーカー』読了。
異星からの「来訪」の後、残された文明の跡「ゾーン」から物品を持ち出す「ストーカー」達の物語。
映画版は遠い昔観た記憶があるんだけど、原作は初読。映画ではストーカーの子供がもっと描かれてた気がするけど、原作はストーカーの生き様が描かれてた。
働くことは必ず誰かの為になるから奴隷ってことだという主人公の考え方がインパクトあったな。
佐藤愛子『冥途のお客』読了。
50歳を過ぎて霊体質になった著者の体験談。
江原啓之や美輪明宏などの助けを借りて、亡くなった作家仲間とやり取りする話は興味深い。
死後の世界があるか先に死んだ方が教えるとの約束を果たした遠藤周作が違和感ないんだよな。
霊界があるかどうかわからないけど、少し前に金縛りにあって近くに人の頭あって掴んだら髪の毛絡むし、部屋一面に青っぽいオーブがあったの見たからな。
営業のK『闇塗怪談 祓エナイ恐怖』読了。
鏡、火葬、人形など実話怪談集。
鏡は夜とか見たくないし、人形は基本的に気持ち悪い。
そう言えば子供の頃は「焼き場」って言ってたけど、今は「斎場」となってシステマティックになってるんだな。
終盤に『寮の二階』『来る』と怒涛の勢いで怖さが…
記憶のないところで呪われてるのは怖いな。
中村文則『あなたが消えた夜に』読了。
連続通り魔殺人事件を追う刑事達。模倣犯が次々と…
ミステリーとして読むとそれは禁じ手では?と思うところもあり、文学として読むと、性加害によるトラウマが出てくると個人的にはそれは本当に必要?と思ってしまう。
一昔前は母親の愛情を知らない少年が不幸故に殺人を…みたいなのがいっぱいあったけど、最近だと親に虐待されて…性加害にあって…いじめにあって…とかばかり。もちろんそれがテーマならいいんだけど、今回はちょっと違うんじゃないかなと思った。
どうしても事件の裏にある男女の行動の違和感が拭えなかった。
サクサク読めるところはエンタメ視点では良かったところかな。
宮島未奈『成瀬は都を駆け抜ける』聴了。
京大生となった成瀬あかりの新しい出会いと日常。シリーズ完結編。
こういうキャラ立ちの小説がウケるのは個性的である事が優れている事という背景があるんだろうか。
自分が生きてきた中ではあまり見かけないタイプの主人公なのでファンタジーを読んでる感覚に近い。聴いたんだけど。
たまには悪意が存在しない小説もいいかもしれない。
相沢沙呼『invert II 覗き窓の死角 城塚翡翠』読了。
『生者の言伝』『覗き窓の死角』の2篇。シリーズ3作目。
いわゆる倒叙ミステリなので、犯人と探偵との心理戦になるんだけど、個性的な
探偵だからこちらの方が向いているんだろうな。
『覗き窓の死角』では復讐なら殺人は許されるかという問いが出てくるけど、個人的には目には目をが1番妥当な気がしたな。探偵の理屈もわかるけど。
レックス・スタウト『料理長が多すぎる』読了。
15人の名料理長に選出されたシェフ達を集めた祭典。主賓として招かれた美食探偵ネロ・ウルフ…
面白かった。こういう語りが多い作品好き。ネロ・ウルフがなかなか事件に関わろうとしないところが良かった。
謎解きという感じではないけど、助手のアーチーとのやり取り、関係者の言動でさりげなく容疑者が絞られていくのが楽しかった。
内藤了『LAST 東京駅おもてうら交番・堀北恵平』聴了。
昭和から続く死体消失の謎が遂に…
シリーズ最終巻。
警察小説にSF要素のあるシリーズ通しての謎が前巻でほぼ真相が見えたかなと思ってたんだけど、エピローグにどデカいのきた。これは8巻も聴いてきた価値があった。
犯人そのものがミスディレクションだったのかな。一度、絶望を描いてからの…が良かったな。
青崎有吾『地雷グリコ』読了。
女子高生が特殊なゲームに巻き込まれて頭脳線を繰り広げる連作5篇。
面白いとは思うんだけど、小説でこれを読むのは頭を使うので凄く疲れた。
主人公が幼い頃、おじさんから「生存戦略」の話を聞くシーンが印象に残った。学校にしろ、会社にしろ「生存戦略」は必要だし、無さそうに見えるのも「生存戦略」。これが後半、効いてくるんだけど。輪るピングドラムというより賭ケグルイで。
Kei
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