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ふとしSLIMのバックステージ
漫画家、ふとしSLIMのアカウントです。 成人向けのエッチなイラストや漫画、ラフなどを投稿しています。 こちらではXやインスタでは話さない様な日々考えてることなども書いていこうと思います。楽屋裏って感じで。テキスト多目。 インスタ→https://www.instagram.com/futoshislim/ X→https://x.com/FUTOCHIMPO









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ふとしはセックスをしたことがないが、ふとしが思うに、セックスはそんなに気持ちよくないと思う。素人同士がやる即興のジャズセッションのようなもの。しかしそれをバッチり合わせてきて、いきなりおっぱい触られて女の子が気持ちよがったり、シャンパンかってくらい精液が出て絶頂するのは、エロ漫画というフォーマットに従うがゆえだ。このフォーマットを壊してみたい。セックスしてるけど思ったほど気持ちよくないな、という状態からお互いのツボを探して歩み寄っていくような、そういう漫画を描いてみたい。
俺はセックスをファンタジーでしか知らぬゆえ漫画のセックスにリアルさを求める悲しき獣になってしまっている気もするが
僕の駄目なところはね、拘るとどんどん自縄自縛になっていくことだ。絵を描くことにアイデンティティを、プライドを、自分の存在証明を重ねてるんだよね。ただ描けばいいのに、その一枚に多くの意味を見出しすぎるから、描けなくなってしまう。 しかし客観視して見れば、大したもん描いてるわけじゃないんだ。悩んでもしょうがないような絵だ。気を楽に、楽しんで描くのが一番だ。
しばらく筆を置いてインプット期間としていた。
赤毛のアンを読んだシュレディンガーはのちにシュレディンガーの猫を発見する(大嘘)
書肆マガジンひとり、に寄稿する漫画のプロットを考える。久々なので、小ボリュームだが、とびきりエッチなやつにしたい。とはいえ、あんまりこだわらず、楽しく描こう。
高齢の母がさ、特殊詐欺の電話がかかってきて撃退したって話を得意げに話すのよ。「警察だと言ってきたから問い詰めてやった」とかってね。俺はそういうの辞めろって口酸っぱくして言ってるんだ。「詐欺だと思ったらその時点で切れ」「会話するな」と。母は、上手いこと言ってやったと得意げになってるかもしれないが、会話が通じる電話番号だって解ったらその番号を他の詐欺に回されてまた電話かかってくるし、もっと巧みな詐欺電話が来るかもしれんし、結果的にうちは損しかしてないんだと。
しかし言っても聞かないし、忘れるんだよね。話し相手がいない老人だから、会話できること自体が楽しいのか。普段は弱い立場だから他人を論破できるって立場に立てるのが楽しいのか。たぶんそんな理由で、相手が詐欺師って解ると鼻息が荒くなってしまうようだ。正直言って、そういう心理も詐欺師に利用されてる気がしてならないんだよね。バカが騙されるというよりは、相手は老人の心理を読んで外堀を埋めてから、あの手この手で何度もトライしてくるわけだ。特殊詐欺が無くならんわけだわ。
……今、僕が否定した感情も、実際には必要なものなんだ。自分を巨匠だ、と思って描いたり、プライドを乗せて描くことで出る凄みはあるだろうし、一発ぶちかましてやれという気概がなきゃ挑戦する気も起きない。 人間長く生きてるとボロくなったゲームパッドの左スティックが常に何らかの方向にドリフトするように、自分の心が引き寄せられるゾーンが出てくるんだよね。 それで、僕の場合は気負いがちな性格だからこそ、お前なんぞ誰も待ってやしないぞ、期待してやしないぞ、と考えることで楽になるんだよね。
「赤毛のアン」で、アンがピクニックを異常なまでに楽しみにするシーンがある。まだピクニックに行ったわけでもないのに大はしゃぎ。そんな彼女に養母がこう言うんだよね、「あまり楽しみにしすぎると当日雨だった時にがっかりするからよしなさい」と。 しかしアンはこう答える。「何かを楽しみにして待つということが、うれしいことの半分に当たるのよ」 アンにとってはピクニックだけが楽しみなのではなくて、ピクニックに行くという事の幸せの半分はそれを待ってる時間にあるというんだね。仮にピクニックにいけなかったとしても、楽しみに待つという時間を過ごせるなら、彼女としては幸せの半分を受け取れるって事だ。
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