羊皮紙研究のスペシャリストでもある羊皮紙工房さんがお持ちのコレクションより、中世ヨーロッパの食に関係する零葉をご紹介します。
◆時祷書(1470年頃 フランス)
右側のボーダーに半円を描くように果物の「ぶどう」が描かれています。ぶどうはキリストの救いの象徴・または聖母の誠実さの象徴でもあると共に、ワインの飲みすぎによる堕落の意味も持ち合わせます。
堕落した人間が誠実な聖母に神への執り成しを願い、それにより救いが得られるようになる。まさにすべてを象徴する果物でもあるのです。
ぶどうは時祷書の挿絵にほとんど描かれることがない果物であるため、このタイプは比較的珍しいです。
繻 鳳花@shuhohka