清楚で涼やかな雰囲気を纏う、初夏のユリの花。
そこには小さな精霊たちが棲んでいるとされ、日中は花の中で休み、夜になると花を揺らし魔訶不思議な魔法を唱える、という言い伝えが残っているそうです。
中世ヨーロッパにおいてもユリは「聖母がもつ(または恩恵を得られる)花」として大変人気が高い花でした。ユリ独特の甘く強い香りは、さすがに料理の食材として使うことはなかったようです。
一方で傷を癒す軟膏の材料などにユリの根の部分を使っていたことがあったそうで、薬用としての役割ももっていました。聖母の加護を受けた花は心身の癒しの花でもあったのでしょう。
繻 鳳花@shuhohka