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「本書を書き終えた今、「平頼綱とは、どんなヤツか?一言で答えよ」と言われたら、「フツーの鎌倉武士」と答えるつもりである。単純で深くモノを考えず、モメ事になると、すぐさま暴力に走るが、主人には忠実。まさに平均的な鎌倉武士である。(中略) しめくくりに著者のアタマにある妄想を記して筆を擱こう。 平禅門の乱の朝、敵襲と聞いた時、頼綱は真っ先に真時を心配したのではなかろうか。「大守も襲われている」、と。そして、自分の屋敷を攻めているのが、他ならぬ貞時の差し向けた兵であると知った頼綱は、 「大守、なんでです?」と問いかけた後、「仰せのごとく」 と、自刃したのではないか。」