「警部、屈強な部下を四、五人、オックス博士のアパートの護衛に派遣してもらいたい」高名な精神科医ペリカン博士は訴えた。
「しかし、どうしてまた?」
「今夜、真夜中に、切り裂き魔のパプケが彼の殺害を計画しているのだ」
精神病院の隔離室に厳重に閉じ込められているパプケが、どうやって部屋を抜け出し、オックス博士を殺害できるのか? 不審に思う警部に、ペリカン博士は驚くべき話をはじめる……
ジェラルド・カーシュ「オックス博士真夜中に死す」(狩野一郎訳)掲載、《紙魚の手帖》vol.29 本日発売です。
藤原編集室