小柳由紀子氏の著書『名画のインテリア』を読みました。
絵画の解説といえば中心的な人物についてや、画家自身の背景などが多い印象ですが、本書では文字通りの背景に描かれたインテリアに注目し、用途や当時の風習、その素材までとても詳しく解説しています。
例えば表紙の「刺繍台の前のポンパドゥール夫人」で本書が焦点を当てるのは、右下に描かれた白い楕円のプレートがはめ込まれた家具。このプレートには色名が書かれており、刺繍糸を色分けしておく収納ケースのようです。
改めて観ると家具や小物までしっかり描き込まれていることに驚きます。これまで漫然と鑑賞していましたが、絵画の新しい楽しみ方を知りました。
#読了
かどやひでゆき