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久永実木彦氏の『雨音』を読みました。 大学で起きた銃乱射事件により多くの仲間を失った映画同好会の生還者が、事件をドキュメンタリー映画として記録することを決意する。取材を兼ねて出席した追悼式に現れた女性は丈の長い黒いワンピースに真紅の女優帽という場違いな服装で、立ち去ったあとには挑発するような一発の銃弾が置かれていた。 物語の発端こそ衝撃的な事件ですが、本書は切ない恋愛小説でした。今井喬裕氏の装画は、儚いヒロインをよく表現しています。 最後まで淡々とした文章の運びがとても印象的で、ヘミングウェイの『老人と海』を思わせますね。 読了後にプロローグを読み返すと、なるほどと唸りますよ。 #読了
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かどやひでゆき