お気づきの方もいらっしゃると思いますが、3枚めの写真、秀英3号L(かな)と本蘭明朝体L(漢字)の混植なんです。この見本帳には他にも、秀英3号かなと石井明朝、本明朝、モトヤ明朝、RM-1000細明朝体との混植組見本が掲載されています(もちろんリュウミンもあります)。つまり、モリサワ、写研、リョービの写植書体を横断しているんです。使用した写植機はリョービのRECSシステムで、3社の文字盤が使えたとのこと。
先日nostos booksで『秀英3号明朝体かなシリーズ』見本帳(朗文堂、1988)を見つけて、思わず購入。秀英3号はモリサワの写植書体として発売された書体で、小塚昌彦さんが手がけている。
〈概して昭和20年以前の活字書体のオリジナルは、種字彫刻師が一字一字使用活字の大きさ原寸で精魂こめて彫り上げたものであり…〉〈もともと活字書体はメーカーの書風として評価され、彫師の名が表に出ることはなかった〉
種字彫刻師たちの人と仕事をまとめた書籍『活字の種をつくった人々』に取り組んでいるこのタイミングで出会うなんて。なんだか呼ばれたような気がしてならない。
#種字本 #活字の種をつくった人々
YUKI Akari | 雪 朱里
YUKI Akari | 雪 朱里