それにしても、たとえばの話、
「創元推理文庫のシャーロック・ホームズ・シリーズは深町眞理子訳だが、光文社文庫の日暮雅通訳と収録作品がまるかぶりじゃないか」
と言う人はいるのだろうか。
私はそんなことを言いたがる人によく会うようだ。
「この作家の短編集には、この作品はまだ入っていなかったので、今回の新刊は初収録になります」と拙訳書を紹介したら、マニアの人に
「でもアンソロジー(20年ほど前に出て今は版元品切)で読めますよ」
などと言われたことがあった。そのアンソロジーが入手困難だから収録したというのに。