富永仲基がサトシナカモトの元ネタかもしれないというので気になっていた。大乗非仏説の元ネタの人か。ルソーと同時代の日本で独立した個人として合理的に物事を探求した先駆者らしい。
「加上」をキーワードに儒教・仏教・神道と歴史・言語・民俗との関連に注目した手法と見解は日本人の宗教観を大きく揺るがし廃仏毀釈に少なからぬ影響を与えたのか。
文献学的手法の先駆性はともかく、なぜそのような「加上」が起こったのかに対する眼差しが、秦緩の息子たちの話を通じて「兄を愛さなかったからではない、兄と異なったところが無ければ父と同じであることができない」という人の性を見ているのがいい。
『天才 富永仲基』 釈 徹宗
流し